日曜日の朝。
いつもは出勤まで自宅を出るコトのないボクが、たまたま雑用で部屋を出ました。
いま思えば、呼ばれたのかな? って気もします。
道路で野良猫がお亡くなりになっていました。
隣の公共施設側だから・・・、と云っても日曜日。 明日までこのまんまって、一生路上生活だった彼(彼女?)がこの期に及んでもなお、路上で24時間以上通行人にジロジロ見られるのか?
役場のホームページで調べたら、やっぱり日曜日の回収は行っていない。
ボクにできるのは新聞をかけて、飛んで行かないように石で抑えるコトぐらい。
その夜。
新聞のかかった路上のふくらみは、そのまま。
ちょうどそこに野良猫に餌をあげる、ネコおばさん(←我が家ではそう呼んでいる)発見。
ボク「猫が車に轢かれて死んじゃってますよ。」
ネコおばさん「市役所に電話したら回収にきてくれる・・・」
ボク「でも今日は日曜日だから。 とりあえず新聞かけときました。 ほらあそこ。」
ネコおばさん「・・・、いつ?」
ボク「今朝。シルバーグレーの、最近見るようになった猫。」
ネコおばさん「毛の長い?」
ボク「そうそう。ちょっと黒い毛も混じった。」
明日の朝、ボクが市役所に電話するコトを伝え、家に入りました。
階段の踊り場からは、道路に座り込み、新聞をめくって話しかけている、ネコおばさんの背中が見えました。
最近ボクはネコおばさんがいても、見て見ぬふりをしてました。
ネコおばさんは後ろめたさもあるのか、いつも【話しかけるなオーラ】を発しながら、小声でブツブツつぶやきながら、自転車で去っていきます。
過去に遭遇したとき、迷惑だからやめてほしいってコトを伝えたら、ネコおばさんはネコおばさんなりに、これ以上不幸な猫が増えないようにと、野良猫を連れ帰り、去勢していると云ってました。
何度も何度も自宅に連れ帰っても、それでもやっぱり逃走→路上生活に戻ってしまうネコだけ、餌をあげにきている。
その時の会話でネコおばさんは「早く車にでも轢かれてくれたらって思う」とも云っていました(ま、言葉の意味はその通りかとは、その時も思いませんでしたがね)。
ボクは「食べ残しにカラスが集まってきたら困るから、後から確認に来てくださいよ」と云って、その日からネコおばさんの行為を黙認してました。
月曜日の朝。
出勤時に確認してから電話で市役所に、取りに来てほしいとお願いしました。
「誰かがエダマメの段ボールに入れてくれてますから、直ぐわかると思います。」と。
きっとこんなクルマが来てくれたと思います。